デジタル曲げ角度計 DPM-2 PAT.

板金曲げ角度のリアルタイム測定

世界初の板金曲げに特化した小型角度計

主な特長

  • 2通りの測定モードを搭載。測定モードはボタンで切り替えできます。
    【曲げ角度測定】板金曲げ角度がリアルタイムで表示されます。
    【一般角度測定】通常の角度計として使用できます。
  • 任意の位置を0°にセットし、その角度からの比較測定ができます。
  • 落下等の衝撃を加えても変形しにくい、堅固なアルミ一体成形外装。
  • 本体を逆さまにするとデジタル画面も見やすい上向き表示になります。

二通りの測定方法

曲げ角度モード

板金曲げ角度のリアルタイム測定

180°-2αの曲げ角度モードで、曲げ加工中の板の角度がそのまま表示されます。 表示角度はリアルタイムで計測されるので、加工作業をしながら曲げ角度の確認ができます。

一般角度モード

通常角度の測定

一般角度モードで通常の角度計として使用できます。 任意の角度を0°にセットし、その位置からの測定ができます。加工材を曲げた後の検査、鉄骨加工、機械加工用に便利です。

その他の特長

...

逆さ取り付けにも対応

底面に強力なネオジムマグネットを3個搭載。ワークにしっかり固定でき、垂直や逆さ取り付け、手を離しての作業が可能です。逆さにすると表示画面は見やすい上向きに反転します。

...

堅固なアルミ一体成型ボディ

本体はアルミ一体成型ボディを採用。万一落下等の衝撃を与えても変形しにくい、堅固な造りになっています。

...

木製収納ケース付き

保管に便利な木製ケースが付属。本体をキズやホコリから守ります。

非磁性ワークへの取付方法

両面ゲルテープを使って、アルミやステンレスなど非磁性のワークにも取り付けができます。
剥がした後の接着跡が残らず繰り返し使用できる、仮止め用途に適した透明ゲル両面テープがおすすめです。

※テープの販売はいたしておりません。量販店、ネット通販などでご購入が可能です。

一般の角度計との曲げ角度測定の違い

一般の角度計は計算が必要

一般的な角度計で板金の曲げ角度を測る場合、基準となる0度からの傾き角度が表示されます。そのため、曲げ角度は計算して求める必要があります。

(例)180°-(30°×2)=120°

デジタル曲げ角度計はリアルタイムで計測

デジタル曲げ角度計は曲げ角度をリアルタイムで表示するため、めんどうな計算は不要。板を加工しながら角度の確認ができます。

仕様

名称デジタル曲げ角度計
型式DPM-2
最小表示角度0.1°
測定範囲・曲げ角度モード180°×2α(360°)
測定範囲・一般角度モード90°×4 (360°)
測定精度・曲げ角度モード0°~5°、175°~180°=±0.2°(±12'・3.5mm/m)
6°~174°=±0.4°(±24'・7mm/m)
測定精度・一般角度モード0°~5°、85°~90°=±0.1°(±6'・1.75mm/m)
6°~84°=±0.2°(±12'・3.5mm/m)
寸法・重量/材質57L×57H×29W ・ 220g / アルミ合金メッキ仕上
使用温度範囲0℃~40℃
防塵・防水性規格IP50
表示安定期間3秒間
使用電池9V6P角型アルカリ電池一個
自動スイッチオフ5分後
測定面マグネットネオジム磁石φ10、吸着力2kg×3
付属品木製収納ケース
トレサビリティー校正証明書の発行可能 (有償)
価格¥38,500

他製品との違い

「デジタル角度計ミニ DPM-1」との違い

DPM-2の姉妹品に、外観が似ている角度計のデジタル角度計ミニ DPM-1があります。
DPM-1は一般的なデジタル角度計で、基準面からの傾きの測定に使われます。

DPM-2は板金・製缶現場での使用に合わせ、精密・便利性・堅牢性を追求して開発された板金曲げに特化した角度計で、DPM-1やその他一般的なデジタル角度計とは内容がまったく異なるものです。

曲げ角度をリアルタイム表示

DPM-1や一般的なデジタル角度計にはない「曲げ角度モード」を搭載しています。このモードでは、傾きの角度を自動で演算し、板金の曲げ角度として表示します。

IC角度センサーを採用

角度センサーにはIC電子式を採用。従来の機械式エンコーダーに比べて、精度や繰り返し測定の安定性が向上し、落下などの衝撃にも強くなっています。

測定値安定時間の短縮

測定値の安定時間を、従来の10秒(DPM-1)から3秒へ大幅に短縮。作業効率がさらに向上しました。

表示画面の拡張

表示画面を大きくし、数値がさらに見やすくなりました。

(DPM-1画面サイズ33 x 15mm、DPM-2画面サイズ40 x 23mm)

表示画面の自動反転

本体を上下逆さにすると、表示も自動で反転します。
(DPM-1は画面の向きは固定)

電池交換後の再校正は不要

電池を交換しても設定値を記憶しているため、再校正の必要がありません。(DPM-1は電池交換後の再校正が必要)

強力な底面マグネット

ネオジム磁石を採用し、垂直や逆さ取り付けでもしっかりワークに固定されるため、手を離して作業が可能です。
(DPM-1は30度以上の傾斜取り付けは手を添えて使用)

堅牢なアルミ一体成型ボディ

外装には堅牢なアルミ一体成型を採用。落下などの衝撃にも強く、変形しにくい設計です。