耐久データ
※すべて曲げキズなし
板材 | 板厚 | 角度 | V幅 | 肩R | 曲げ回数 | シートの状態 | 備考 |
SUS | t1.5 | 90° | V10 | R0.6 | 316回 | まったく破れず継続使用可 | 弊社テスト |
SUS UPDATE | t2.0 | 90° | V12 | R2.5 | 1700回 | 1700回曲げた時点で材料が尽きテスト終了。 シートは破れておらず、裏地も確認したが破れる様子はないので このまま十分継続使用可。 | 2019年 岡山C社 |
SUS | t3.0 | 90° | V16 | R0.8 | 50回以上 | 破れず継続使用可 | 北海道L社 |
SUS | t3.0 | 90° | V25 | R3.0 | 173回 | まったく破れず継続使用可 | 弊社テスト |
SUS | t4.0 | 90° | V20 | R0.5 | 50回以上 | 破れず継続使用可 | 北海道L社 |
SUS | t6.0 | 90° | V40 | R4.0 | 20回 | 破れず継続使用可 | 弊社テスト |
SUS | t6.0 | 90° | V40 | R4.0 | 45回 | 破れず継続使用可 | 北海道L社 |
SUS | t1.5 | 30° | V8 | R1.0 | 66回 | Vミゾの肩部で切れる | 弊社テスト |
SUS | t1.5 | 30° | V8特型 | 不明 | 40回以上 | まったく破れず継続使用可 | 石川県Y社 |
SUS | t2.0 | 30° | V9特型 | 不明 | 40回以上 | まったく破れず継続使用可 | 石川県Y社 |
記事
1. シートをずらさず、一箇所で固定して行ったデータです。
2. シートの傷んだ箇所をずらして使っていけば、曲げデータ回数の4~5倍使用出来ます。
3. 弊社による曲げテストは全て条件の悪い2Vダイの、肩Rの小さいダイで行った結果です。
4。通常曲げ加工時と同じTON数で曲げています。
耐久性を上げるには
1. 加工材のバリやドロスを取り除いてからご使用頂くと耐久性が向上します。
2.板厚に対して適正なV幅をご使用ください。V幅が小さいと耐久性が落ち、V幅・肩Rが大きいほど耐久性は向上します。
3. 同じミゾ幅のダイでも、2Vダイより1Vダイの方が肩Rが大きく、シートの耐久性は良くなります。
(例:1VダイV10の肩R→2R、2Vダイの肩R→0.5R)
4. アルミ52S材のように柔らかい加工材の場合、シート生地の織り目がつくことがあります。Vミゾを広めにして、肩Rの大きいダイを使用することで防ぐことができます。
鉄の数倍の強度を持つスーパー繊維に、2倍以上の伸縮性を持たせた「ニット編みシート」を、 写真のように、Vミゾの上にピンと引っぱるようにして前後をテープで固定します。
伸縮する「ニット編みシート」の最大効果として、板材を曲げる時にシートがVミゾの両肩で固定されていても、
V底に向かって伸びる量が非常に多いので、Vミゾ両肩部にシートを引きちぎる力がかかりません。これが高耐久を生んでいる最大の要因です。
これは、鉄の数倍の強度を持つシート素材であっても、伸び率はわずか5%位しかないこと、
また繊維と鉄の密度の違いから、板材と一緒に滑ってV底へ向かわないからです。
さらに、Vミゾの上にピンと張ることができないため、曲げ加工のたびにシートが動いてしまい安定した作業ができません。 また、シートを同じ位置でくり返し使うという経済的な使い方ができないことにより、ランニングコストも高くついてしまうのです。